雑・ホビーの工作

8. 着磁機
さてさて、スピーカーも壊しっぱなしじゃ悪いから、ちょっと元に戻してみようとインターネットを見ていたら、東洋磁気工業(株)のWebサイトに作り方が載っていた。
コンデンサスポット溶接機とは兄弟のような物なので、案外楽に形になった。
造りは至ってシンプル。
全然売れない88μF 1200Vのコーネルのオイルコンも沢山あったので、本来の用途に戻った。
東洋磁気工業(株)で分けていただいた、サイリスタ。
アングルを組んだ溶接機とカッター
案外性能が良く、磁極は簡単に逆転する。
1500Vで2400μFで、充電時間は100V電源で15秒もかかる。
いずれ、コンデンサを倍にしようと思っている。
まだ同じコンデンサは100個ある。
写真は604Eの磁気回路。当方の作った機械は1500Vで2400μFが最大。この状態で6000ガウスまで磁力は回復した。元の状態が12000ガウスなので、着磁機を借りて元の状態に戻した。
2000Vで元の状態に戻り、それ以上の電圧では飽和してしまうのか、全く効果がなくなった。515の磁石だと裸で1000ガウス、ケースに入れた状態で2000ガウス。この状態から着磁しているということが分かった。
ネオジウムマグネットを着磁してみた。
積厚12mmで、表面磁力3500ガウスになった。
表面磁力が最大のアルニコマグネットは、1000ガウスちょっと。アルニコと言われてもうれしくなくなった。

604Bの磁気回路

磁石は604Eに比べて鋳巣が多いので、時代を感じる。

気を取り直してコイルの巻き数を倍にしてみたら、8000ガウスまで上がった。
壊れるのを覚悟で1600Vまで上げると、10000ガウスを越した。あと100V上げると最大値になるが、コンデンサの耐圧が心配なので、やめにした。
コンデンサの中にはユニットが5個並列に入っていて、条件がだいぶ違うが耐圧試験機で試したところ、AC1000Vで絶縁が壊れた。
試作したコイル
コンデンサを100個使って直並列にした。
というわけで、コンデンサは売り切れになった(?)
ベークライトの板を切り抜いて日曜大工をした。
逆起電力も大きいので、シリコンを沢山くっつけることになった。
アルテックの604Bの磁気回路

今回は余裕で磁力回復した。

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